2023 大山阿夫利アドベンチャーレース 参戦

レース

海外Ironman・国内4大ロング全完走の管理人がお届けします

2023/12/9に開催された大山阿夫利アドベンチャーレースに参戦してきました。

アドベンチャーレースの参加はこれが2回目。

非常に天気が良くて冬の割には暖かく、とっても楽しいレースでした。

どのイベントも楽しすぎてまとめられず、大山阿夫利アドベンチャーレースについて世界一長く書かれたブログになったかも。

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アドベンチャーレースとは

Wikipedia によると、
「アドベンチャーレースとは、山、川、海など、各地の自然をフィールドに、多種目なアウトドア競技をこなしながら、ゴールを目指すレースである」
と説明が書かれています。

1989年にニュージーランドで開催した「レイド・ゴロワーズ」が世界初のアドベンチャーレースとされているそうです。

基本的には、レース直前・レース中に地図を渡されるので、そこに記されているチェックポイント (CP) を早く回って帰ってくる、CPを通過できなかったり CPにある課題を失敗できないとゴールタイムに時間か加算される、という流れです。

移動はランだったり MTBだったり カヤックだったり。

もちろんスマホのような GPS 機能のあるデバイスの使用は禁止です。

そこで「地図読み」という技能が重要になってきます。
コンパスを使って等高線や地図記号を頼りに地図上の CP を特定するものです。

これが全然できない。

事前に Youtube 観て勉強するのですが、そんな簡単にできるようになるものではありません。
やはり実際に地図持って山の中に入る経験を繰り返さないと身に付かないようです。

3人1組で参加

アドベンチャーレースはだいたいチームで参加するもののようで、今回も 3人1組でした。

2人のチームもいました。
でも独りでの参加は受け付けてなかったような。
暗くなるまでコースの無い山の中を移動するような競技なので、独りだと危ないからかも知れません。

我々のチームのリーダーは今回でアドベンチャーレース 3~4戦目。
8年前に一緒に初めてトライアスロンのロングディスタンスに参加して、一緒にアイアンマンになった仲です。
2年前に私をアドベンチャーレースに誘っていただき、今回も声をかけてくださいました。
エクストラにも出ていて自前の MTB でレース参加です。

私は今回アドベンチャーレース 2戦目。
トライアスロンに特化した練習ばかりしているのでアドベンチャーレースではポンコツです。地図読みもド素人。
でもチームのスタンスはエンジョイなので気がラクです。
MTB は運営が用意してくれるものをレンタルしました。

もう 1人はアドベンチャーレース初体験。
トライアスロンのショートディスタンスは何度も完走しているけどミドルディスタンスには手が出ない、といったところ。
リーダーと私でなかなか3人目が見つからず声を掛けたら快諾してくれました。ありがたい。
私と同じく MTB をレンタル。

レース直前に地図配布

今回のレースは大きく 3つの leg に分かれていました。

1st leg はフォトロゲです。MTB は使わず全てラン移動。

まずレース直前に各チームに地図、写真12枚がプリントされている紙、が配られました。

地図上には12個のマークが載っており、そこに行ってプリントされた対象物の写真を撮ります。証明のためメンバー3人も入れます。

12個にはそれぞれポイントが割り当てられており、合計50ポイントになったらスタート地点に戻ってクリアとなります。

北東の遠くにあるポイント f ㊿が目をひきます。
何と 50ポイント!しかも15分マイナスのボーナス!
ケーブルカーの使用も OK。
ここの写真だけ撮って 1st leg を終わらせることもできます。

でも、ケーブルカーがどれくらいの頻度で運行しているか不明だし、何よりたくさん回った方が楽しいよね、ということで、小さなポイントを多く集めていくことにしました

と、短時間で 3人で戦略を立てて、レーススタート!

1st leg フォトロゲ

スタートから各チーム結構なスピードで走っていきましたが、長丁場ということで我々はのんびりとジョグ。

1st leg の舞台はほとんどが街中の川沿いで地図読みの必要はほとんどなく、体力勝負なところがありました。
我々のような異種目の選手もそれなりに戦えます。

ただそれでも、曲がる場所を間違えたりすると途端に分からなくなります。

そんな時はその辺りにいる地元の方に教えて貰う
このレースでは他の人に教えて貰うのはOKです。

迷った時におばちゃんに声を掛けたら、その辺りの家の呼び鈴をいきなり押してお友達を呼んでくれて、その方から我々が右折し損ねて行き過ぎていたことを教えていただきました。
早朝からご協力してくださったお二人には感謝です。

そんなこんなで町中の色んな所で 3人で撮影場所を見つけてセルフィーを撮っていきます。

これが楽しい

レースなのでもちろん 1秒でも早くゴールにたどり着きたいのですが、マラソンのような孤独でシリアスな感じはありません。

友達と地図を見ていろいろ会話しながら宝探し。
楽しくない訳がありません。

そんなこんなで 8か所ほど回って50ポイント稼いでスタート地点へ。
1st leg をクリアしました。

2nd leg MTBオリエンテーリング

2nd leg は MTB を使ったオリエンテーリングでした。MTBO とも呼ばれます。

地図上のチェックポイント (CP) を順に回り、そこに書かれた 4桁の数字をパスポートと呼ばれる用紙にメモっていきます。

CP1 から CP10 が記されており、MTB に乗ってこれらを回る、というものです。
ただ CP8 では更に新たな地図が渡されるとのこと。(これが 3rd leg)

CP1: MTBを担いで登山

まずは CP1 へ。いきなり山の中に入っていきます。

そして途中から坂が急になり、1人が通るのがやっとな道幅になったり木の根がボコボコ出てたりとバイクが漕げないような不整地になっていきます。

このエリアは MTB を担いで登るしかありません

しかも結構長い。200mはあったと思います。
また、いつ終わるか分からないから精神的にツライ。

MTB ですからリュックの様に担ぎやすいモノではありません。
しかもレンタルした MTB だから重量級。
これスパルタンレース?て思うくらい本当にキツかったです。

小柄な女性だと無理なんじゃなかろうか。そうなると男性がピストン輸送ですかね。

写真撮りたかったけど、渋滞しているし余裕ないしで撮れず。

そして CP1 をゲット!

CP2/3/4: MTBで山中を疾走

CP2、3、4 は MTB の下りがメインです。

不整地の上に枯れ葉が積もっている坂を MTB で下るのは緊張します。ミスるとフツーに谷側に落ちます。

でもこれが楽しい!

バイクレースともトレランとも違う新鮮な感覚です。

CP5: シイタケ詰め

CP5 に向けて山を出て街道を走っているとちょっとした人だかりを発見。近づいたら CP5 でした。

こちらではシイタケを袋に詰めて指定の重さの範囲にする、という課題がありました。

私、1発で成功させました!

まあ他チームがいなければすぐにやり直しできるんですけどね。

詰めたしいたけはレース後に貰えました。
炒めて食べたら美味しかったです。

CP6: 懸垂下降

MTB を漕ぎながら CP6 へ移動。

こちらの課題は山の斜面を使った懸垂下降でした。降りる時間は 1-2分。

ハーネスの取り付けをしてもらい指導を受けて行うので安全。初体験で楽しかったです。

CP7: クイズ & 大山独楽回し

次の目的地は いせはら塔の山公園の駐車場です。
ここで MTB を降ります。

まず簡単なクイズ。野鳥の写真を見せられて名前を答えるというもの。
隣接するパークセンター内の展示場から答えを見つけて回答するだけでした。

続いて、このレース名物の大山独楽回し。

地元名産の大山独楽を 30-40cmほどの円の中で回せればクリアです。
各メンバーが 2回ずつ挑戦し、失敗した人数だけタイムが加算されてしまいます。

リーダーと私は円からはみ出てしまって失敗。

ですが 3人目のメンバーが成功!
彼はタイム加算を回避しました。でかした!

なおこれは毎年恒例なので、次レースに向けて大山独楽を買って練習する人もいるそうです。すごい。

CP8: みかん狩り

MTB を置いたまま徒歩で CP8 を探します。

ここからフットオリエンテーリングです。フットO とも呼ばれます。

少し迷いながら到着。

今度はみかん狩りです。
(サイズが大きかったから正確にはみかんじゃないかも)
3人それぞれが赤いネットにみかんを 5個詰めるだけ。

これもレース後に貰えるということで、なるべく美味しそうなものを選びました。

それ以外も 2個ほどその場でいただきました。

レースなのにこの緩さ。いいですねえ。

3rd leg 山中をフットオリエンテーリング

また新たな地図が渡されるので、マークされた CP に行き そこに書かれた数字をパスポートに転記していきます。その順番は問いません。

山の中の CP は 2nd leg よりも分かりにくく、地図読みの技術を要求されます。
経験の浅い我々はかなり苦戦しました。

3rd leg 開始時点でレース開始から 4時間が経過。
山の激しいアップダウン、道なき道を進み、慣れない地図読みをしながら CP を探し当てる。
疲労が溜まります。

メンバーの 1人はかなり消耗してきました。

もちろんヘッドライトは用意してますが、明るいうちに山を出たい。

ということで、CP が見つからなかったらあまり粘らずに諦めることにしました。
エンジョイ勢なので全然オッケー。

なお後日発表されたのですが、我々が諦めた CP のうち 1つが地図上で誤っていた (ズレていた) そうです。
アドベンチャーレースではあるあるらしい。
マラソンやトライアスロンとは別世界ですね。

CP も分かりにくいところに貼ってあったりと、1st と 2nd に比べて難易度が高かったです。

我々は 3つの CP をスキップして 2nd leg の CP7 = CP9 へ戻りました。

再度 MTB に乗って CP10 の比々多神社を探し、スタート地点に戻ればレース終了です。

この CP9~CP10~ゴールの MTB 移動は 4kmくらいで、大半が緩やかな上りです。

ここで思ったのは、他チームの方々はあまりバイクが速くない。

おそらくアドベンチャーレースの参加者はランナーや登山者が多く、バイクを漕ぐトレーニングはあまりしてないからかな、と思いました。

途中、疲労しているメンバーが更にへばってきました。彼もトライアスリートですが未経験の長丁場でキツそう。
彼のリュックも背負ってあげました。

彼が追いつくのを待っている間に撮影。空が高い。

最後の最後に30mほど激坂。
Go ヴィンゲゴー! と心の中で叫んでダンシングで坂を登り切ってゴール!

Garmin のログによると 32.7km でした。

レース後の銭湯

レース後は500円払って大会が用意した銭湯へ。
レース直後に風呂に入るの初めてですが、いいですねコレ。サッパリしました。

再度レース会場に戻ってシイタケとみかんを受け取って終わり。

アドベンチャーレースはすごく楽しい

前回も思ったのですが、チーム組んでレース出るってすごく楽しいです。

練習頑張ってシビアに 1秒を削りだすというのは達成感がありますが、トレーニングの一環としてこういうレースも混ぜていくと、より楽しく競技生活が送れると思います。

ぜひ友達を誘ってアドベンチャーレースに出場してみてください!

コンパスはアドベンチャーレース・オリエンテーリングに欠かせません。
磁北線対応、回せる度数リング、拡大鏡あり、のものを用意しましょう。
安物だと磁針がスムーズに回らずに誤った方向を指してしまうことがあるそうです。要注意。

ヘッドライトのレッドレンザー NEO5R。
明るさを調整すれば一晩を超えるレースでも使えるスグレもの (公式に確認済み)。私も使ってます。
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