真夏のトライアスロンではどんなウェアを選べばよいの?
黒は紫外線は通しにくいけど日光で熱くなりやすいし、どうしたら良いの?
素材は何を選べばよいの?
とお悩みの方に参考になれば幸いです。
※タナベスポーツに紹介されました!
白と黄色は温度が上がりにくい
まずはこちらの研究より。
最小スケール気候変動適応策としての被服色彩選択効果について
一ノ瀬 俊明(国立環境研究所/名古屋大学)
2019/6/26 の 16時に、風速5m/s 程度の屋外にて色違いのポロシャツ 9枚を吊るして、表面温度を測定した結果です。
やはり色が濃いほど温度が高くなってます。
一番低温なのが白色で31-32℃、
次に黄色で33-35℃、
一番高温なのが黒色で40-45℃、ですね。
初夏で日が落ち始める時間帯でこの結果ですから、真夏の昼間はもっと温度が高くなることでしょう。
そうなると、夏のレースで濃い色のウェアを着ると暑くてパフォーマンスが落ちることが考えられます。
日本代表のトライウェアって黒ですけど、明るい色にした方が良いのになあ、と思いました。
黄色は紫外線をあまり通さない
でも明るい色は紫外線を通してしまうのでは? とお考えの方も多い事でしょう。
布の素材、織、色の違いによる紫外線透過率について
上本菜緒 河﨑万莉 四宮乙見 槇納彩葉 宮本珠里
※PDFファイルがダウンロードされます
こちらの研究では、6色の綿の布を用意してそれぞれの紫外線透過率を測定しています。
オックスフォードとシーチングという織り方についてよく分かりませんが、
シーチングでは黄色の透過率は白色の約半分、
オックスフォードでは黄色の透過率は白色の約1/4、
となってます。
濃い系の色である青色とほぼ変わらないですね。
やはり黒色が一番紫外線を通さないという結果となってますが、先述のとおり温度が上がってしまうので、黄色が良いというのが私の結論です。
でも黄色は虫が寄ってくる
ただ、黄色は虫が寄ってくる色でもあります。白も同様。
日本の花の色が白や黄色が多く、虫が花だと認識して寄ってくるからだとか。
虫が多いところをランニングする際は、考慮した方が良いかも知れません。
素材はポリエステル
上述の「布の素材、織、色の違いによる紫外線透過率について」の研究結果には、綿、ナイロン、ポリエステル、それぞれの紫外線透過率の比較もしております。
ナイロンは 47.4%、綿は 0.322%、ポリエステルは 0.0183%、です。
言い方を変えるなら、ポリエステルの UVカット率 99.98% ですよ。
ポリエステルは合繊の中でも一番使われているそうで、私がトライアスロン、トレラン、マラソン、各大会でもらった半袖シャツを5枚ほどチェックしたら、全部ポリエステルでした。
過去大会で黄色いポリエステルのシャツを貰ったあなた、ラッキーです。夏の昼にはそれを着て練習してください。
そうでない方は、1枚くらい黄色のウェアを買っても良いのではないでしょうか。
黄色のトライウェアを探してみましたが、なかなか見つからず…。
ともあれ購入の際は、紫外線カット重視なら濃い色、暑さ対策重視なら明るい色、黄色は双方のバランスが良い、ということは覚えておくと良いでしょう。
なおトライウェアは袖ありを選びましょう。日焼けのダメージが抑えられます。
最近はほとんどのプロがノースリーブではなく半袖を着てます。
あとアームカバーも買っておくと良いですね。
黄色、ポリエステル100%はなかなか見つかりませんでした。それに近いものはコチラ。
せっかく練習してきたのに成果が十分発揮できないのは悲しいですよね。
ベストパフォーマンスが出せるウェアに出会えることをお祈りします!
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