バイクパーツをレンチできつく締めあげていたらバキッ!と壊してしまったあなたへ、トルクレンチを紹介いたします。
トルクレンチとは
トルクレンチとは、狙ったトルク (ねじりの強さ) でネジを締めることができるレンチです。
これを使えば、締め付け不足による緩みや締め過ぎによる破損を防ぐことができます。
シートポストクランプは脆い
バイクで一番体重がかかるサドル、それを支えるシートポスト、そしてそれをフレームに固定するのがシートポストクランプです。
サドルがズレ落ちそうで怖い。
ズレるのが怖いからクランプをきつく締める。
そして、、、割れてしまう。
私は2回も壊してしまいました。
説明書にトルク 2.8Nm とか書かれてるんですが、そんなの感覚で分かるわけありません。
そして、トルクレンチの購入に至りました。
トルクレンチの種類
ロードバイクやTTバイクのような自転車で使うトルクレンチは主に下記の種類に分けられます。
デジタル形トルクレンチ
センサーによりトルクを読み取り、液晶画面にその値を表示します。正確です。
ただし高価。
あと電池で動作するので、使う時にその分重くなります。
プリセット式トルクレンチ
予めトルクを指定しておくと、そのトルク値まで締めた時にカチカチと音が鳴って知らせてくれます。
内部のバネによって設定トルクを変更するため、電池不要です。
ただしバネの「へたり」が進行すると誤差が生じてしまいます。
デジタル形より安価。
プレート形トルクレンチ
梁のたわみからトルクを検出し、付属のプレートに針で数値を指し示します。
デジタル形のアナログ版ですね。
とても安価です。
ただこれ使ってる人を見たことがないです。かなりマイナーな印象。
プリセット形を使うときの注意点
プリセット形を使うときは以下の点に注意してください。
保管時にトルクを緩める
トルクを高いまま保管すると、内部のバネのへたりの進行が早まってしまいます。
なので使った後はトルクを緩めてください。
忘れないようにトルクレンチに書いておくのをお勧めします。
![](https://save-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/04/memo_torque_wrench-1024x768.jpg)
緩めるときは使わない
トルクレンチは締める専用です。緩める(ゆるめる)ときに使ってはダメです。
緩める作業に使うとこれまたバネが狂ってしまいます。
緩めることがでるトルクレンチもありますが、あれは緊急用です。
普通のレンチがあるならそれを使って緩めるべきです。
面倒だから使わなくなりがち
エアロバーはよくポジション調整を行います。
あとたまにズレてしまうこともあります。
なので締める機会が多いのですが、普通のアーレンキーに比べるとトルクレンチ取り出して使うってのは少々面倒な訳です。
で、慢心して普通のアーレンキーで感覚で締めていると、、、バキッと逝きます。
私は先日やってしまいましたよ。
トルクレンチ持っているのに・・・。猛省です。
![](https://save-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/04/aerobar_broken-1024x768.jpg)
皆さんは私のように面倒くさがらずにトルクレンチ使って愛車を大切にしてください!
デジタル形トルクレンチ
プリセット形トルクレンチ
プレート形トルクレンチ
他にも持っておくと良いアーレンキーをご紹介しております。
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