スイム、バイク、ラン、どの練習を優先すべきか

トレーニング理論

海外Ironman・国内4大ロング全完走の管理人がお届けします

トライスロンの 3種目のうち、スイム、バイク、ラン、どの練習を優先すべきなのか? それぞれのパートの実力に相関がどれだけあるのか? という疑問を長年持っていたので、過去国内のレースタイムを使って分析してみました。

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相関とは

相関とは、一方が変化すれば他方も変化するように相互に関係しあうことを指します。
その程度は相関係数で表され、正の数でいえば、一般的に下記のように言われています。

0.0 – 0.2ほぼ相関なし
0.2 – 0.4弱い正の相関あり
0.4 – 0.7正の相関あり
0.7 – 1.0強い正の相関あり

ロングのサンプルは 宮古島 / 長崎五島A / 皆生 / 佐渡A

国内4大ロングディスタンスのレースである 4月の宮古島、6月の長崎五島A、7月の皆生、9月の佐渡A、それぞれの過去3年分について、時間内完走者のスイム、バイク、ランの各パートのタイムについて相関を調べてみました。
(ExcelのCORREL関数を使用)

ショートのサンプルは 春の横浜 / 夏の珠洲 / 初秋の伊良湖

春(5月)の横浜、夏(8月)の珠洲、初秋(9月中旬)の村上、それぞれの過去3年分について、時間内完走者のスイム、バイク、ランの各パートのタイムについて相関を調べてみました。
(こちらも ExcelのCORREL関数を使用)

各レース・各パートの相関係数

各レースの各パート間の相関は下記表のとおりでした。

0.4未満はグレー0.4台はベージュ0.5台は薄ピンク0.6台はピンク0.7台は赤、と色分けしております。

ロングの各レース・各パートの相関関数

大会S-B相関S-R相関B-R相関
宮古島 20180.5570.3320.501
宮古島 20190.5390.3300.518
宮古島 20230.5950.4450.676
五島A 20170.5350.3240.631
五島A 20180.5400.2870.633
五島A 20190.4550.2920.528
皆生 20170.5350.3240.631
皆生 20180.5400.2870.633
皆生 20190.4550.2920.528
佐渡A 20180.4740.2520.501
佐渡A 20190.3960.1500.418
佐渡A 20220.4750.2250.417

ショートの各レース・各パートの相関関数

大会S-B相関S-R相関B-R相関
横浜 20210.6140.5260.738
横浜 20220.5330.4720.696
横浜 20230.5450.5430.718
珠洲 20160.5910.4910.747
珠洲 20170.5880.4690.747
珠洲 20180.5960.4450.741
村上 20180.6320.5480.761
村上 20190.6010.4800.716
村上 20220.6200.5370.683

スイム/バイク/ランの相関の考察

距離問わず、バイクとランの相関が他に比べて高いですね。
やはりどちらも脚力がメインの競技なので想定通り。

その次に相関が高いのは、スイムとバイクです。
ロングにおいては、バイクとランの相関とあまり差がない。宮古なんてこの相関が一番高い年もあったり。これは意外でした。

そしてスイムとランの相関が一番低いです。

そして、ショートはロングに比べて3つとも相関が高めです。
言い換えると、ショートはロングと比べて、3種目の実力のバラつきが少ない、ということが言えるでしょう。

以上から、下記のような傾向があると言えます。あくまで「傾向がある」という点にご留意ください。

<スイム視点>

  • スイムが速い人はバイクも速いことが多い。
  • スイムが速くてもランが速いとは限らない。

<バイク視点>

  • バイクが速い人はスイムもランも同程度に速いことが多い。

<ラン視点>

  • ランが速くてもスイムが速いとは限らない。
  • ランが速い人はバイクも速いことが多い。

<ショートとロングの違い>

  • スイム、バイク、ランの得意・不得意は、ショートよりロングの方がハッキリしやすい。

そして、

距離に限らず、バイクを鍛えればスイムとランにも良い影響がある可能性があるトライアスロンの練習で最優先すべきはバイク

と私は解釈しました。
3種目の中でバイクが一番長時間ですしね。

当然ですが、スイムとランを疎かにして良いという話ではありません。
スイムで疲弊するとバイクは遅くなりますし、ランがしっかりしてないと完走もおぼつきません。

ショートとロングの違いは分析したものの、具体的に練習やレースにどう反映させればよいのかは分かりませんでした。
得意なパートを抑えて 3種目とも同じ順位になるようペース配分すれば良いような、そうでもないような。

以上、ご自身の3種目の各練習の比重を見直すのに、ご参考になれば幸いです。

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