バイクの練習量・強度の指数である TSS を、パワーメーター無しで計測する方法をご紹介します。
TSS とは
TSS は Training Stress Score の略で、練習の時間と強度の両方を考慮したスコアであり、トライアスロンのトレーニングを管理するのにたくさんの方が利用しています。
こちらの記事で詳しく書いてます。
TSS の基準となる FTP を計測
バイクの TSS を算出するには、まず基準となるパワー FTP = Functional Threshold Power を計測する必要があります。
詳細はこちら! やっぱりパワメは使いません。
ローラー練習の TSS 計算
FTPを計測したら、次に以下の設定を行います。
- Zwift を TrainingPeaks へ連携
Zwift Companion アプリの右下の「その他」→「設定」→「接続」と順に選び、TRAINING PEAKS にチェックを入れます。
- Zwift に FTP を設定する
FTP test の結果がそのまま登録されていると思いますが、手動でセットしたい場合もありますよね。そんな時は Zwift でワークアウトを選ぶ画面のバーにてセットできます。
- TrainingPeaks にも FTP を設定する
TrainingPeaksアプリの右下の「他の機能」→「設定」→「ゾーン」→「パワー」の「デフォルト」→画面右上の「編集」と順に選び、FTP を入力し、「新しいゾーンを計算」を選びます。
※FTPを更新したら手動でこの値を変更する必要があります。Zwift の方は自動で FTP変更してくれるんですけどね。要注意!
これで準備完了です。
あとは普通に Zwift でトレーニングして記録を保存してください。
そうするとまず、Zwift が TSS を算出して RIDE REPORT の右上に表示してくれます。(この画像では 51TSS)
ただし、Zwiftで TSS が表示されるのはこの画面のみ!
この画面を閉じると後から TSS を確認することができません。
ですが、先ほど Zwift と TrainingPeaks を連携させて、かつ TrainingPeaks にも FTP を設定しているので、TrainingPeaks にも FTP が表示されます。
こちらは Zwift とは違い、ずっと記録が残ります。
屋外ライドの TSS は hrTSS
屋外で練習する場合は、FTP ではなく心拍数を基準にします。
そのために、予め TrainingPeaks にて FTP test の時の最大心拍数を設定します。
TrainingPeaksアプリの右下の「他の機能」→「設定」→「ゾーン」→「心拍数」の「デフォルト」→画面右上の「編集」と順に選び、心拍数を入力し、「新しいゾーンを計算」を選びます。
これで準備完了。
屋外ライドの時に心拍計を装着して Garmin等で記録を取ってください。
この記録を保存すると TrainingPeaks へデータが連携され、hrTSS を計算してくれます。
パワーメーターでワット計測して TSSを計算させるのに比べると精度が落ちますが、パワメより全然安価な心拍計で代替している訳ですから、そこは割り切りましょう。
パワメは高額でなかなか買えないですよね。
それに比べたら、Zwiftのサブスクや心拍計は非常に安価です。是非この方法で TSS を算出してください!
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