トライアスリートに話を聞くと、ほとんどの方がローラーを使って練習してます。
これは、ローラーがあるとメリットが沢山あるからに他なりません。
そこで、ローラーを使った練習のメリット、デメリットを書きたいと思います。
そもそもローラーってどんな種類があるの? という方はコチラをご覧ください。
メリット#1 いつでも練習できる
昼間仕事となると、練習できるのは早朝、夕方~夜間、または休日。
早朝は起きるのが大変だし、夜は視界が悪くて危ないし(TTポジションは細かいバイクコントロールができないので尚更)、大雨や強風だと乗れないし。
ローラーならば、どんな天候・時間帯でも練習できます。
ちなみに、2024年・東京の日の出および日の入りの時間は下図のとおりです。
昼間に仕事をしている場合、日が出ている間に練習する時間を取るのが大変なのが分かるかと思います。
メリット#2 前準備・後作業がラク
屋外ライドの準備のうち、バイクジャージに着替えて、ヘルメット被って、前輪にも空気入れて、バイクを外に出す、という作業が、ローラーだと不要になります。
また、ライド後にバイクを洗車して屋内に入れる、という後作業も、ローラーだと不要になります。
こうやって書くと大したことない感じがしますが、何回もやってると億劫になってくるんですよね。
ローラーであれば隙間時間にちょっと乗る、ということも可能です。
ビギナーであればある程、ペダルをどれだけ漕いだかが重要になります。
是非ローラーを導入して、練習頻度・練習時間を増やしていきましょう。
メリット#3 寒くてもツラくない
どんなに着込んでも真冬の屋外ライドは寒いです。
が、ローラーならハードに漕げばむしろ汗びっしょりになれます。
私は寒いの苦手なので、冬期は友人の誘いがない限りはローラー練習のみと割り切ってます。
メリット#4 安全
固定ローラーだと当たり前ですがコケません。
3本ローラーだとコケる可能性ありますが、それでも屋外で転倒するよりは怪我の程度やリスクは小さいです。
よって、安全な環境でハードな練習ができる、というのは大きなメリットです。
メリット#5 練習効率が良い
ローラー練習だと交差点も信号待ちもないので、ずーっと漕いでられます。単純に漕いでる時間が増え、つまりは練習効率がアップします。
信号が変わったらスタートダッシュして負荷を上げる!ということもできますが、あまり安全ではありません。
信号変わるギリギリに交差点に突っ込んでくる歩行者って多いんですよ。
それにトライアスロンはダッシュする場面はまずないので、事故のリスクと練習効果を天秤にかけると、信号ダッシュは控えた方が良いかと思います。
あと、実走だと車が寄せてきた時や狭いところを通る場面では、バイクコントロールに集中するため、漕がずに惰性で進むことになり、脚が休んでる状態になってしまいます。
ローラーであればそういうことはなく、絶え間なくペダルを回せます。
メリット#6 アプリ使用でいつでもレース参加
Zwift や MyWhoosh のようなアプリがあれば、そのバーチャルワールド内で開催されているレースに参加できます。
Zwiftであれば1時間に1回はレースやってる感じです。
レースは何だかんだで燃えるので追い込むことができます。
屋外ライドではなかなかそうはいきません。
Zwift と MyWhoosh の比較の記事を書いているのでご参考ください。
メリット#7 滅多にパンクしない
ダイレクトドライブのローラーは当然ながらパンクしません。
タイヤドライブのローラーでは、滅多にパンクしません。
ただ、私はタイヤドライブで何度かパンクしました・・・。
原因はリムテープが劣化してホイールの穴に食い込みまくってチューブを傷つけていたからでした。屋外ライドじゃなくて良かったです。
パンクすると面倒だしコストがかかるし、散々です。
という訳で話は逸れますが、特に屋外用ホイールのリムテープは定期的に交換しましょう。
交換時期は年1回、とよく言われてます。購入時は幅を間違えないよう!
一方、ローラーを使うことによるデメリットもあります。
デメリット#1 固定ローラーだと全身を使えない
固定ローラーは、後輪をその名の通りローラーに固定するため、バイクを横に振ることができず、全身を使ってペタルを回すことができません。
※3本ローラーは可能です
固定ローラーを乗ると分かりますが、実走ではいかに全身でバイクを漕いでるのかが分かります。
そうすると負荷が分散されるので 5時間とか乗れる訳です。
なので、実走で長時間乗り込む練習も必要です。
以前は GROWTAC (グロータック) の GT-Roller というローラーがあり、結構バイクを横に振れるので一定の人気があったのですが、2023年に生産終了してしまったようです。
あと、固定ローラーでも高級なものは若干バイクを横に振れます。若干ですけどね。
デメリット#2 実走のフォームを崩すリスクがある
ローラーばかり乗っていると、ついついローラーでパワーを出すためのフォームになってしまいます。
ペダルを踏むために極端な前乗りポジションになってしまう。
パワーを優先する余り空気抵抗を考えずに頭を高くしてしまう。
バランスを取る必要がないのでとにかく出力を上げる。
等など。
あくまで目標はレースで速く走ること。
そのことを常に心がけましょう。
デメリット#3 実走の方が楽しい
Zwift や MyWhoosh をやったり 映画・動画を流しながら漕いだりすると楽しいのですが、それでも実走の楽しさには敵いません。
特に春秋で晴天のときの屋外ライドはサイコーです。
なお、私はローラーのお供に Amazonプライムで Amazonプライムビデオを観ています。
Zwiftで2時間は飽きてしまいますが、映画なら楽しめます。
追加料金が必要な映画もありますが、私は、バードマン、グリーンブック、パラサイト といったアカデミー作品賞の映画を追加料金なしでローラー漕ぎながら観ました。
※時期によって追加料金が必要になります
あと、鬼滅の刃、キングダム、銀河英雄伝説、といったアニメも追加料金なし観れました。
TVと違って好きな時間に好きな場所(ローラー部屋)で観れるってのが超便利。
ついでに裏でZwift稼働させて経験値稼ぎもしました。
Amazonプライムは他にも特典がいっぱいです。下記はその中でも特に便利だと感じているものです。
- Prime Try Before You Buy
サイズ違いのシューズをたくさん取り寄せて自分に合ったもの以外を無料で返品できます。 - Amazon Photo
写真保管は Google Photoがメインですが、Amazon Photoがそのバックアップとなってます。 - お急ぎ便が使い放題
パンクしてしまった!という時にポチれば翌日届くのはすごく助かります。
これだけの特典がついて年間 5900円 (2025年1月現在) は、超良コスパだと思います。
ちなみにアメリカ $139 = 20,850円 (150円/$換算)、ドイツ €89.9 = 14,384円 (160円/€換算)、イギリスは £95 = 17,100円 (180円/£換算) です。
日本オトクじゃないですか?
デメリット#4 首を鍛えられない
実走では下記のような負荷が首にかかります。これはローラーで鍛えるのは難しいです。
- 前を見るために常時顔を上げる。
- ヘルメットを被るので重量が首にかかる。
- 細かな振動が首に伝わる。
デメリット#5 バイクコントロールの練習ができない
レースではカーブを曲がったり細かい段差を乗り越えたり他選手を追い越したりと、バイクコントロールが求められる場面がありますが、ローラーではそのような操作がありません。
これはローラー練では代替できないので、実走の練習もしましょう。
以上、いかがでしょうか。
ローラーのみの練習では全てをカバーできる訳ではありませんが、それでも忙しい我々の強い味方になってくれると思います。
高価なバイクパーツを買うのもいいですが、練習環境を整える方が投資効果は高いですよ!
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