タバタプロトコル :持久力劇的向上トレーニング その2

トレーニング理論

海外Ironman・国内4大ロング全完走の管理人がお届けします

その1 の続き。タバタプロトコルに取り組んでから最初の 3週間の記録・感想です。

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初めてのタバタプロトコル

マラソン大会から10日経って、タバタプロトコルに取り組み始めました。

レースは完全燃焼だったので 10日で練習再開は少し早い気もしましたが、固定ローラー漕ぐのはランとは違う筋肉使うし、タバタプロトコルの公式本「タバタ式トレーニング」を読み込んでてやりたくてウズウズしてましたし。

なお当時はパワーメーターもスマートローラーも持っておらず、出力の替わりに速度を指標としました。固定ローラーなら天候や道路状況に影響を受けませんしね。

ウォームアップで脚が動くようになってから、スタート!

1本目は最高 48.5km/h、2本目も持ちこたえられる。でも 3本目から一気にペースダウン、8本目は最高 34.0km/hでした。
練習中は脚がキツイと感じてましたが、練習後は心肺へのダメージの方が顕著で喘息みたいな状態がしばらく続きました。

翌日は疲労抜きで短めのリカバリーライド&ラン。いつもリカバリーランではついついペースアップするのですが、全くそうならない。ずっとキロ 8分台でした。

2回目のタバタプロトコル

その翌日は昼にサイクルイベントに参加してバイク試乗して若干疲れは感じていたものの、意を決し、食後 2時間強でタバタプロトコルに挑みました。できれば3時間 間隔が欲しかった。
結果、7本目には吐き気をもよおし10秒ほどで中断、何とか 8本目もやりましたが大した追い込みはできず。
また頭の片隅で昼間の試乗の疲れを言い訳にしていたところがあったかも知れません。

3週間続けてみた

そんな感じで週 3回のタバタプロトコルを続けていたら、1本目の最高速度が徐々に上がっていきました。
公式本では 3週間で効果が出ると謳っているので、ひとまず3週間やってみた結果を分析してみました。

赤いプロットが最初 1本目の最高速度、青いプロットが最後8本目の最高速度です。
1本目は右肩上がり、8本目の方はほんの少し右肩上がり。
タバタプロトコルにより、無酸素系エネルギー供給能力 (中距離能力) が 30%アップ、有酸素系エネルギー供給能力 (持久力) が 10%アップした、という研究結果のとおりになったと思います。

12日目の 1本目がトレンドラインを大きく下回っている原因は明らかで、この日は少しギアを軽くしてケイデンスを上げようとしたのですが、すぐに自身が回せる最高のケイデンスに達してしまいスピードが頭打ちになってしまったためです。
途中からケイデンス100-110になるような重さのギアを選択したので、8本目はそこそこのスピードが出せました。
あと 18日目あたりの練習がないのは、東京体育館で持久力測定があり、それに備えたためです。
(その時の記事はコチラ)
そして測定はオールアウトまで漕いだので、更にタバタプロトコルをやる気力・体力がありませんでした。

最初は辛くてダメージが残るのでタバタの前は憂鬱だったのですが、こんな短期間で自分のパワーアップを感じれるし、また練習後の回復力が上がってきて、タバタプロトコルが怖くなくなりました。
回復力アップについては公式本で格闘家の川尻達也氏も言っていました。

こんなに本のとおりの結果が出るってすごいです。

田畑教授は 6-12週間継続すれば十分効果が出るとおっしゃっているので、引き続きタバタを続けてみました。

その3 へ続く。

タバタプロトコル :持久力劇的向上トレーニング その3
その2の続き。 5週間続けた結果 以下は、5週間まで続けた結果のグラフです。1本目の最高速度が赤、8本目の最高速度が青です。 4週目の中頃から徐々に最高速が下降しました。これは、疲労の蓄積が原因です。東京体育館で持久力測定 をした時に健康相...
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