最近主流になってきたバイクのハイハンズポジションを皆生のロングディスタンスのレースで採用したら失敗した、という話です。
ハイハンズに興味があるけど実際どうなの?という方に参考になれば幸いです。
ハイハンズとは
ハイハンズとは、バイクを漕ぐときにエアロバーを握る手と頭の間隔を狭めるフォームです。
英語では High Hands / High-Hands。
カマキリが手を前に合わせると祈るようなポーズになりますが、それに似ていることから Praying Mantis と呼ばれることもあります。
ハイハンズのメリット
頭と手の間隔を狭めることで、その間に入ってくる気流の乱れを減らす。それによって空気抵抗を減らす、と言われています。
最近のエリートのレースを見ると、だいたいハイハンズを採用しています。
ハイハンズのデメリット
ハイハンズにしたら、全体的にポジションの見直しが必要になります。
これをやらないとむしろ遅くなります。
エアロバーの角度を単に上げるだけだと、アームレストが手前にスライドします。
すると、腕を畳まないといけないし、荷重も後ろにずれてしまいます。
なので、アームレストの位置を前にずらす等、ポジション出しをする必要があります。
あと、頭と手の間隔をなるべく狭めようと角度をつけ過ぎると、アームレストの角度が斜めになり不安定になります。
私はこれを理解できておらず、レースで苦しみました…。
レースに向けてハイハンズを採用
皆生のレース 3カ月前にポジション調整をしていたら、エアロバーを締めつけ過ぎて壊してしまいました。
そこで、すぐに Profile Design の Legacy II というエアロバーを購入しました。
Legacy II のレビューはこちら。
で、これを機にハイハンズを導入しようと思い、エアロバーの角度を上げるようにしました。
コロナ渦にハイハンズを知ったのですが、レースが無くて試す機会がなく、これはちょうど良いと思いました。
バーの角度を上げるだけだと、先述の通り、腕をやたら畳まないといけないので腕が疲れます。
また、重心が後ろにいくので、ペダルを踏む力が弱くなってしまいます。
ただ、エアロバーの変更とハイハンズ導入を一気に行ったので、このポジションが苦しい原因がよく分からない。
私は、エアロバー変更にまだ慣れてないことが原因があると思い込んでしまい、このポジションで練習を続ければそのうちフィットするようになる、と勘違いしてしまいました。
3カ月間、このダメポジションで練習するも、あまりラクにならない…。
そしてレースもこのポジションで走りました。
バイクはアップダウンが多いコースだったのですが、このダメポジションのせいで、下りであまりスピードに乗ることができませんでした。
また腕が疲れてしまい、登りであまりハンドルを引けず、ただでさえ苦手な登りが更に遅くなってしまいました。
もっと適切なポジションで走っていれば、もう少しタイム短縮できて疲労を抑えられたのでは、と悔やんでます。
ハイハンズはきちんとポジション出ししよう
エアロバーを上向きにしただけでは不十分です。特にアームレストの位置は見直し必須です。
私のように、空気抵抗は減らしたけれど疲れるしパワーは出ないし、となってしまいます。
あと、私が買った Legacy II は、先のレビュー記事の通りバーが固定されており、ほとんどポジション調整ができません。
これからエアロバーを買う方は、エアロバーやエルボーパッドの位置が調整できて、バーが上を向いているものを買うと良いのではないでしょうか。
私を反面教師にして、適切なハイハンズのポジションを見つけて、レースでかっ飛ばしてください!
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