トライアスロンやるならTTバイクを買うべき? ロードバイクじゃダメなの? とお悩みのあなたへ、その違いを説明いたします。
トライアスロンと言えばなぜ TTバイクなのか
トライアスロンと言えば多くの人がTTバイクに乗ってます。
TT は Time Trial の略です。
自転車競技で使われていたタイムトライアル用の自転車がトライアスロンで使われるようになりました。
ロードバイク+エアロバーでもTTバイクに近づけることはできますが、やはり専用バイクには勝てません。
その違いは主にジオメトリーにあり、その中でも、TTバイクはロードバイクよりシートポストが立っている、という点が決定的に異なります。
TTバイクは頭をラクに下げられる構造
ロードバイクはTTバイクと比べるとシートポストの角度が立ってません。
この状態でエアロバーを握って空気抵抗を減らそうと頭を下げると、かなり体を折りたたまなけばならなくなります。窮屈なので十分にパワーが出ません。
TTバイクはシートポストが立っているため、前乗りになります。その結果、ロードバイクと同じ高さまで頭を低くする場合、腰の角度が浅くて済みます。
TREKのロードバイクとTTバイクについて、公式サイトにあるジオメトリーを比較してみました。
TREK Madone SLR 9 Gen 7
Frame size 62 (参照元)
TREK Speed Concept
Frame size XL (参照元)
表にまとめました。
TTバイクの方が Wheelbase が長いのに、Effective Seat Tube が短いです。つまり前乗りできるということです。
Seat Tube Angle が立っているからこのようなジオメトリーが成り立ちます。
バイク | Effective Seat Tube | Seat Tube Angle | Wheelbase |
Madone SLR 9 Gen 7 ロードバイク | 59.8 | 72.5 | 101.0 |
Speed Concept TTバイク | 56.5 | 78.0 | 103.7 |
ロードバイクの TT化
私はロードバイクに乗っているのですが、これをなるべく TTバイクに近づけるために、サドルが前に出せるシートポストを採用しています。
それが Profile Design の FAST FORWARD (ファストフォワード)。
公式サイトの FAST FOWARD ALLOY には下記の説明があります。
Launches Road Frame Geometry into the Aero Position Aluminum seat post effectively changes a 73° seat tube angle frame to 78° and moves riding position forward up to 38mm. Perfect solution for adjusting road bike geometry into a more aggressive aero position.
シートポストの角度を73°から78°へ、ライディングポジションを38mm前方へ移動できる、と書かれています。これでそれなりに TTバイクと戦えるようになります。
購入する際は、素材、シートポスト径、にご注意ください。
以前はこの FAST FORWARD 一択でしたが、最近は PRO というメーカーの PLT SEATPOST もあるようです。
PLT SEATPOST の特徴は、オフセット 20mm であることと、シートポストを前後逆に取り付けられること。つまり 20mmサドルを前に出せるということです。
比較すると、FAST FORWARD の方が PLT SEATPOST より前乗りできますね。まあ PLT の方が安価のようなので、価格面では勝っていると言えます。
あと TT化といえばエアロバーですが、別の記事を書いてますのでそちらをご参考ください。
ロードバイクでもトライアスロンを楽しめる!
以上のように、シートポストを替えてエアロバーを取り付けることで、空気抵抗を低減することができます。
ロードバイク乗りの方も、ご自身のバイクに少しパーツを足して、トライアスロンに挑戦してみてはいかがでしょうか。
また、トライアスロンに挑戦しようと思っているけれど、ロードバイクも持ってないのにいきなりTTバイクを買うのに躊躇している方は、まずはロードバイク、前乗り用シートポスト、エアロバー、を買ってレース出てみて、やっぱり TTバイク欲しい!となったら、シートポストとエアロバーをメルカリ等で売って TTバイク購入の足しにすれば良いと思います。
ロードバイクを駆ってトライアスロンのレースを楽しみましょう!
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