トライアスロン・距離と時間

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海外Ironman・国内4大ロング全完走の管理人がお届けします

トライアスロンのレースの距離と時間はどれくらいなの?

という疑問を持つ方が多いので、こちらの記事を書きました。

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競技順は スイム→バイク→ラン

トライアスロンは、スイム、バイク、ラン、の順番に競技が行われます。

理由は定かではありませんが、命の危険が高い順に行われているんだと思っています。

スイムはピッチリ気味のウェットスーツを着てコースロープの無い中を入り乱れて泳ぐので、他の2種目よりも心肺に負荷がかかります。

バイクは落車による怪我の危険があります。これは分かりやすいかと。

ランは他2種目に比べると安全です。

トライアスロンの距離と時間はあいまい

トライアスロンはその距離によって下記のように区分されます。

  • スーパースプリント
    例: S 0.4km / B 10km / R 2.5km
     
  • スプリント
    例: S 0.75km / B 20km / R 5km
     
  • ショート
    例: S 1.5km / B 40km / R 10km
     
  • ミドル
    例: S 1.9km / B 90.1km / R 21.1km
     
  • ロング
    例: S 3.8km / B 180km / R 42.2km

ここで「例」をつけているのは、トライアスロンの距離はマラソンの 42.195km のように厳密に定義されている訳ではないからです。

例えば、2023年の皆生のロングは S 3km / B 140km / R 40km、同年の佐渡のロングは S 4km / B 190km / R 42.2km です。

佐渡の方が長いからキツいと思いきや、皆生は真夏の開催でこっちの方がキツかったりします。

デビュー戦はスプリントかショート

デビュー戦、私の周りでは、スプリントとショートの割合が 2 : 8 くらい。
私はショートでした。

目安でいうと、ショートディスタンスはハーフマラソン感覚でいけます。フルマラソンほどキツくありません。

ショートを完走する体力はあるがスイムに自信がない、という方も多いと思います。
足がつかない、周りの選手と体をぶつけながら泳ぐ、というのは慣れないと怖いですよね。

そんな方は初戦にスプリントを選ぶと良いでしょう。足がつくプールで開催しているところもあります。

スーパースプリント・ディスタンス

一番短い距離はスーパースプリントディスタンスです。

トッププロのスーパーリーグにありますが、一般の大会ではあまり見ません。
私が知っているのは大磯と京都丹波くらい。

完走目的ならハードルかなり低いです。数十分で終わります。

例:2022年 第8回京都丹波トライアスロン大会 in 南丹

パート距離制限時間(※)
スイム375m15分
バイク12.16km45分
ラン2.5km60分
※スイムスタートからの経過時間。以下同様。

スプリント・ディスタンス

次に短いのはスプリントディスタンスです。パラリンピックのパラトライアスロンの距離です。

一般の方も初めてトライアスロンに挑戦するのにこの距離を選ぶ方もいます。

制限時間は 2時間くらい。
ハーフマラソンの制限時間はだいたい 2時間半から 3時間、ということは、トライアスロンのスプリントはハーフマラソンより早く終わる競技ということです。

例えば、大阪城トライアスロン2019 の距離と制限時間は下記のとおりです。

パート距離制限時間
スイム750m25分
バイク18.69km1時間25分
ラン5km2時間5分

ショート・ディスタンス

ショートはスプリントのだいたい2倍の距離です。

オリンピックの距離はショートの部類で、S 1.5km / B 40km / R 10km となっています。

なので、この距離をオリンピック・ディスタンス (OD) と呼ぶこともあります。
ショートの 1つが OD なんですね。

この距離でデビューする方も多く、私もそうでした。

時間内完走が目的ならそう難しくないです。

例えば、2022年 村上・笹流れ国際トライアスロン大会 の距離と制限時間は下記の通りでした。

制限時間は 4時間。

フルマラソンの制限時間が6時間程度なので、トライアスロンのショートはフルマラソンより早く終わる、と言えます。

パート距離制限時間
スイム1500m1時間
バイク40km2時間40分
ラン10km4時間

今の私なら、ショートは目標タイムを狙っていきます。
そうなると追い込むことになりかなりキツイ…。

完走すれば満足なミドルやロングとは違うプレッシャーがかかります。

ミドル・ディスタンス

ミドルの距離はショートのおよそ倍です。
スイムは 1.3倍、バイクとランはそれぞれ 2倍。

ショートを何度か完走して物足りなくなってくるとミドルに挑戦するようになります。

ミドルはレースによって結構距離にバラつきがありますが、制限時間はだいたい8時間

ショートの補給はドリンクのみで十分ですが、ミドルになると補給食を取ることになります。
ペース配分を考える必要もあり、経験や戦略の重要度が増してきます。

ただそこまで恐れる必要はなく、きちんと練習すれば完走できると思います。
私の周りの友人たちもミドルならほぼ確実に完走できるようになってます。

ロングの完走の経験もあるけど、練習量と完走の達成感のバランスを考えるとミドルが丁度いいんだよ、と言っている友人もいます。

例えば、2020年 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン の距離と制限時間は下記の通り。

パート距離制限時間
スイム1900m1時間10分
バイク90.1km5時間9分30秒
ラン21.1km8時間

ただしレースによってはエグいのもあります。

8月の第1週に埼玉の彩湖でミドルのレースがありますが、

2013年は最高37.4℃で完走率41.6%
2018年は最高33.6℃で完走率29.5%
2019年は最高36.0℃で完走率29.5%

でした。

気温が上がるとロングより全然完走率が低い。私も最初の2回はタイムオーバーでした…。

ロング・ディスタンス

一般の方が想像するトライアスロンは、このロングディスタンスではないでしょうか。

制限時間も14時間とか15時間とかになります。

ロングを完走するには練習の質と量を求められます。

私は初ロング挑戦の時は、おおよそ週6-7時間の練習を半年以上は継続し、上位77%(つまり下位23%)で時間内完走できました。

今は週9-10時間の練習で、レースで上位3割をキープできています。

補給も非常に大事で、ジェルを10個から20個ほど食べます。特に胃腸が弱い人は対策を立てないと完走はままなりません。

バイクもドリンクボトル2本では足らず、エイド前の指定箇所で空のボトルを捨てて、エイドでドリンク満タンのボトルを渡してもらう、というのを何度も行います。

あと意外と語られてないのですが、ロングはスタートラインに立つまでが大変なんです。
これ訴えたくてついマーカー入れて強調してしまった。

レースが国内に4つしかなく(たまに1、2つ増える) そのうち 3つは離島。
あとは海外です。

そうなると、飛行機・船・電車での移動宿の手配自転車の配送仕事を数日間休む、等々、色々なことをマネジメントしないといけません。

レース前は調整期間なので練習量は減るのですが、会社を休むために仕事を頑張らなければいけない、と同時にレースの準備も進めなければならない、というハードな状況になります。

このように練習も準備もとても大変なのですが、その分ゴールテープを掲げた時の達成感はものすごいです。

それまでの苦労が全て報われます

私はこれに取りつかれてしまい、ロングがメインになりました。

ロングディスタンスの例。2022年 佐渡国際トライアスロン大会 の距離と制限時間は下記の通り。

パート距離制限時間
スイム4000m2時間40分
バイク190km10時間30分
ラン42.2km15時間30分

ロングディスタンスの中でも一番有名なのがアイアンマン IRONMAN です。これレースのブランド名ですからね。
こちらの記事でその辺りを解説しています。

少しずつステップアップしていこう

トライアスロンを始めた頃は、ロングディスタンスに出るなんて別世界のお話だと思ってました。

でもこの競技に夢中になって練習を重ねているうちに、ショート完走が余裕になり、ミドルにも挑戦して、遂にはロングディスタンスを何度も完走するようになりました。

最初からロングを完走できる人なんていません。

あのオリンピック水泳銀メダリストの松田丈志氏でも初レースは宮崎シーガイアのショートディスタンスです。

徐々にレースに慣れていき、長距離に耐える体をつくっていけば、見える世界は広がっていきます

是非一緒に頑張っていきましょう!

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