着圧ソックス (コンプレッションソックス) を履くとパフォーマンスが向上するとか疲労回復が早まるとか言うけれど実際どうなの?
と疑問を持つ方に、この記事が参考になれば幸いです。
着圧ソックスとは
着圧ソックス (コンプレッションソックス) は、その名の通り、普通の靴下よりも締め付けが強い靴下です。
一般的には、リカバリー用は膝下から足先まで、運動用は膝下から足首まで、となってます。
運動用だとカーフガードと呼ばれたりします。
着圧ソックスの効果としては以下が謳われています。
- 疲労回復の促進
ずっと立ち仕事をしたりランニングをすると足が浮腫みますが、着圧ソックスの段階的な締め付けが足から心臓へ血液を送るポンプの役目を果たし、疲労回復を促進します。
飛行機移動中に着圧ソックスを愛用する方もいます。 - 筋肉振動の軽減
運動中に履くことで余計な筋肉振動の軽減を抑え、パフォーマンスが向上します。
本当に効果はあるのか
「謳われています」という表現を使ったのは、着圧ソックスには効果が無い、という研究結果があるためです。
ただ、履くとパフォーマンスが落ちるという論文は見当たりませんでした。
もちろん履くと効果がある、という研究結果もあります。
プロはレース中に履いてたり履いてなかったり
2022年のボストンマラソンのスタート最前列。
着圧ソックスを履いている人はいません。
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2023年のツールドフランスのひとコマ。みんなソックスから下腿の半分が見えてます。
これは、UCI (Union Cycliste Internationale) のルール上、厳格にソックスの長さが規定されているためです。
小さな窪みがたくさんあるゴルフボールの飛距離が伸びるのと同じ原理で、ソックスの表面に凹凸があると空気抵抗が軽減することもあり、このようなルールがあるとのこと。
この写真だとよく分かりませんが、表面がツルツルの着圧ソックスではないと思われます。
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こちらは 2023年のトライアスロン PTO Euro Open のゴール地点。
距離は スイム2.04km、バイク80.36km、ラン18.5kmでした。
おそらく着圧ソックスを履いているのではないかと。
ただ、履いてない選手もいます。
疲労回復は促進されるのか
疲労回復への効果ついても研究者の間で意見が分かれてます。
ただ、着圧ソックスを履くと気持ちいいんです。
トレーニングすると足が浮腫むので、椅子に座るときに足を上げるとラクに感じますよね。
着圧ソックスを履くとそれに似た感覚があります。
効果があるかはともかく履かずにはおれない。
トレーニング後、気づくと椅子の上であぐらかいてたりしませんか?
そんな方には是非着圧ソックスを試していただきたいです。
リカバリーソックスで一気に浮腫みがおさまった
以前宮古のロングディスタンスを完走した時の話です。
レースから3日後に、当時行きつけだった整骨院にマッサージしてもらいに行きました。
普通の整骨院かと思いきや、以前ベルマーレでトップ選手達を診てた方が院長で、その方に直々にご対応いただいてました。
まず私の脚をパッと見て、「左ふくらはぎの浮腫みが酷いですねー」と言われました。
そして attivo (アティーボ) という着圧ソックスを紹介され、左だけ履いてみましょうということに。
写真撮影してから左だけ装着し、そのまま両足含めて全身を20分マッサージしてもらいました。
その後、ソックスを脱いで再度写真撮影。
attivoを履く前
attivoを履いた後
写真で見る以上に、かなり左足の浮腫みが取れてビックリ!感動!
その時に以下の説明を受けました。
- アスリートや女優もこれを履いている。
- 一般医療機器の認可取得。
- アティーボは段階着圧がしっかりしている。安物は着圧の差があまりない。
- 風呂の中でも履ける。
- 6年もつから長い目で見るとオトク。
どうやら浮腫みに悩む女性向けのソックスのようでしたが、もうそんなの関係なしに即購入しましたよ。
あれから6年過ぎましたが今も愛用しています。
独断と偏見:リカバリー用は必要
トライアスロンを始めた頃にレース用のコンプレッションソックスを買ったのでそれを使い続けてますが、露出する面積が減る分だけ日焼けによるダメージ(疲労)が抑えられるという効果を期待してます。
あと、何となく疲労軽減されている感じもします。プラセボによるものなのか微妙なライン。
ただ、リカバリー用のコンプレッションソックスは手放せません。だって気持ち良いんだもの。
私はこの一般医療機器の attivo をおすすめしますが、せっかく買うなら競技者用のものが欲しいのであれば、そちらでも良いかもしれません。
是非一度お試しすることをお勧めします!
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