アイアンマンジャパンみなみ北海道、無事完走したのですが、今回のレースは色々失敗してしまいました。
順位は上位2割台が続いてたのですが、今回は3割台となりました。
皆さんに他山の石としていただきたく、私の失敗を共有いたします。
なお、普通のレースレポートも書きましたのでご興味ある方はそちらもご覧ください。
シーコンで電車移動して気を揉んだ
シーコン (SCICON) とはバイクをバラさずに詰められる輪行バッグです。
ソフトケースに分類されますが、表面は高強度のナイロン素材で作りがしっかりしています。
バイクをバラさないで入る = 結構デカいということで、飛行機の移動で使われることが多いです。
実はこれでバイクを運んだのは 9年前のケアンズIRNOMAN 1回だけ。バイクはずっと宅配便で送ってました。
ただ、今回の遠征は家族旅行も兼ねるため出費がかさむので、節約しようと思い、シーコンでバイクを運ぶことにしました。
ところがこの慣れない行為が大きなプレッシャーになりました・・・。
電車内でこんな大きいモノを置く場所を確保できるのか、函館の路面電車には載せられるのか等、不安いっぱいで、家を出発する数日前から神経を擦り減らしてました。
結果的には何とかなり 17,000円のコストセービングに成功したのですが、レースのパフォーマンスに影響してしまったと感じました。
慣れないことはするもんじゃない。反省。
レース前夜に刺激物を食べた
アスリートチェックインのため金曜に単身で現地入りして友人と行動し、家族は子供が授業あるので土曜に現地入りし、土曜午後は私も友人もそれぞれ家族と一緒に過ごしました。
我が家は夕食に五島軒の雪河亭へ。
カツカレーを注文して食べました。高級なだけあって美味しかったです。
ただこれが罠でした。
レース前に会場の簡易トイレで用を足して、当然ウォシュレットなんてないのでしっかり紙で拭いたのですが、痛い!
レース前夜に刺激物を食べたのは自殺行為でした。
レース中ずっと痛かったです。特にランは参りました・・・。
レース当日朝に食べ過ぎた
レース当時の朝は、3:30起床、おにぎり2個と菓子パン1個を食べ、4:00ホテル出発、6:30スタートでした。
いつもレース前はこれくらい食べるのですが、レーススタートまでの間隔が短かったため消化が追いつかず、スイム 1周目は胸の辺りが苦しかったです。
こういう序盤のダメージが後半効いてくるんですよね・・・。
スタート2時間半前であれば、もう少し摂取量を減らすべきでした。
全く試泳しなかった
前日試泳があり、当日朝も30分ほど試泳の時間がありました。
ただ前日は家族と過ごす時間を優先したので試泳なし、当日朝の試泳は友人と話してまあできなくてもいいよねということで睡眠時間を優先、レース会場に着いたのはスタートの 1時間ちょい前でした。
上述の食べ過ぎと重なり、最初の 1kmくらいは本当に心肺キツかったです。
フルフィンガーグローブに指が入らなかった
今回、ウェア選びは本当に悩みました。
9月中旬に北海道でレースということで気温低め。
天気予報によると、最低14℃、最高24℃。
レース前夜に雨は降るが朝には止みそう。
でも予報が外れて雨が降ったら結構寒いんじゃないかと思ったり。
だからと言って T1のバッグに詰め込み過ぎると、何か忘れ物したままバイクスタートしてしまいそうだし。
結局、グローブは指切りではなくフルフィンガーのタイプのみバッグに入れました。
これが大失敗!
スイム後なので手が濡れており指がうまく入らず、1分くらい時間がかかってしまいました。
やはり指切りグローブも入れておいて、当日選べるようにすべきでした。
ランの最初がスローペース過ぎた
2年前の佐渡、昨年の皆生、からの今回のレースだったのですが(ロングしか出てないな私)、その過去2つとも気温が高く、ランでは私を含めて周りの選手は結構歩いてしまってました。
そこで今回のランは、潰れて歩かないよう最初はスローペースで走り、後半歩いている人達を抜いていく、という作戦にしました。
なので、ランの最初は抜かれまくりました。
みんな飛ばしてるけど 後で歩いたところをゴボウ抜きだぜ! と思ってたのですが、2周目に入ってもほとんど誰も歩いてない。
ここで気づきました。
暑くないとみんな歩かず走れるんだと。
マズイと思って少しずつペースを上げていき、3周目は逆に潰れてもいい!という覚悟で一気にスピードアップ。
後で記録を見たら、2周目は 1周目より 2:17 速く、3周目は 1周目より 16:30も速かったです。
1周14kmとすると 3周目は 1周目よりも 1:11/km もペースアップした計算になります。
ネガティブスプリットは良い結果につながりますが、今回はさすがに落差ありすぎです。
最初からもっとスピードを上げておけば 3-5分縮められたかも知れません。
ゴミ袋ポンチョをパーソナルニーズバッグに入れてしまった
ランでの寒さ対策として、ゴミ袋ポンチョ (ゴミ袋に頭と腕が通るよう穴を開けたもの) を用意しました。
これをパーソナルニーズバッグに入れたのが失敗。
パーソナルニーズバッグというのは、コース上の決められた場所に置けるバッグで、レース中に欲しくなったらそこから取り出すことができます。
ただ、ボランティアの方に探して取ってもらう方式で、受け取るのに少々時間がかかります。
2周目途中からお腹が冷えてきたので 3周目に入るときにパーソナルニーズバッグを受取り、ゴミ袋ポンチョを取り出してバッグを返却したのですが、ログを見たらここで 3分もかかってました。
ずっと歩かずエイドでも止まらなかったのですが、唯一ここだけ止まることになってしまいました。
T2 のバッグに入れておいて、それ取り出してトライスーツの背中ポケットに突っ込んでランスタートが正解でしたね。
パーソナルニーズバッグはアイアンマン特有のもので、9年ぶりにアイアンマンに出た者としてはうまく使いこなせませんでした。
ミスを減らしてタイムを短縮しよう
今回やってしまったミスによるタイムロスの合計は10分くらいあったんじゃないかと思います。
がんばって高い機材を購入し、長時間練習してきたのに、レース時の心がけ・行動でタイムを失ってしまう、ということがないよう、皆さん十分にシミュレーションしてレースに臨んでください!
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