最近周りで使用者が出てきた COROS。こちらの Pace3 を購入して使用しています。
トライアスリートとしてレビュー・評価をしてみました。
COROS はカリフォルニアの新興の会社
COROS は 2014年にアメリカのカリフォルニアで設立した会社です。
CEOの Lewis Wu はそれまで TP-LINK North America の CEO でしたが (LinkdedIn情報)、それを辞して COROS を立ち上げました。
TP-LINK といえばルーターの製造販売で有名な会社。異業種からの参入なんですね。
彼は Co-founder のようなのですが、他の Co-founder の情報は見つからず。あと COROS は 2018年からスタートしたという情報もあり、ちょっとよく分かりません。
とにかく、新興のアメリカの会社であることは間違いないです。
COROS の日本語読みはカロスです。
オフィシャルの動画を観るとどうやってもコロスと聞こえますが、日本では良い印象を抱かないのでカロスにしたんでしょう。
キプチョゲや大迫傑と契約
日本ではまだそれほど有名ではない COROS ですが、マラソンのキプチョゲやトレランのキリアンジョルネのエディションを出していたり、2024年7月には大阪傑と契約もしています。
なお、私はCOROSの話は以前より SNS等で耳にしていて、会社のラン友が持っていて使用感を聞いて興味を持っていたところに Garmin920XTを紛失してしたのをきっかけに、COROSへ宗旨替えを決めました。
PACE3 は ランナー・トライアスリート向け
ランナー向けのイメージが強い COROS ですが、公式サイトでもトライアスロンにも使えることをアピールしています。
後述しますが、スイムでもバイクでも外部デバイスとペアリングして使用可能です。
もう Garmin じゃなくてもいいじゃん、て思います。
ちなみに PACEシリーズ以外には、
トレラン向けの APEXシリーズ
登山向けの VERTIXシリーズ
があります。
PACE3よりも APEX の方が高額で、VERTIX は他の2つより断トツに高いです。その分だけバッテリー持ちが良かったり GPSの精度が高かったりするようです。
ただ VERTIX 2S でも定価 93,500円で Garmin と比べると安い印象です。
COROS の利点
COROSの利点・特長は以下のとおりです。
- 安い
ウェアラブルウォッチが主力製品なので競合は Garmin や Polar になりますが、価格は 6-7割と、断然安いです。
私は PACE3 を 33,000円で購入できました。
- バッテリー持ちが良い
正確には、こんなに安いのに競合とバッテリー持ちで見劣りしない、ということになります。
PACE3 は、人工衛星のうち
GPS(米国) / QZSS(日本) の使用で38時間、
更に GLONASS(ロシア) / Galileo(欧州) / Beidou(中国) を加えると 25時間
の計測が可能です。
(人工衛星のうち米国運営のもののみGPSと言うのを知らなかったのはここだけの話…)
私としては、山間部とか走らない限り GPS / QZSS のみで十分だと思ってます。
実際はカタログ表記の 38時間より少し短くなるでしょうけど、トライアスロンのロングディスタンスの制限時間はせいぜい15-16時間なので、十分な長さです。
- 軽い
COROS PACE3 はシリコンバンドで 39g、Garmin Forerunner 265 は 47g。
この重量差がレースタイムにそこまで影響しないとは思いますが、軽い方が快適なのは間違いありません。
- スイムでも使える
COROS はランニングやトレランのイメージが強いですが、スイムでも使用できます。
ウォッチを着けたまま泳ぐと、四泳法を認識してくれます。
心拍も拾ってくれます。
さすがに板キックは認識してくれませんでした。
- 屋内/屋外バイクでも使える
屋内で使う場合、スマートローラーとペアリングができ、Zwift や MyWhoosh できちんとパワー計測できます。
屋外で使う場合、ケイデンスセンサー、スピードセンサー、パワーメーター、とペアリングすることができます。
屋外でのおすすめは、COROSウォッチをバイクにマウントし、心拍計を別途用意してそれを COROS に連携させて心拍を計測、です。
手首にはめていると手が疲れますし、競技中に手首返して盤面みるの危ないですからね。
※バイクマウントは別途購入が必要
1つ目の写真は外部の心拍計の取り込み前。ハートのアイコンです。
2つ目の写真は取り込み後。アイコンが変わりました。
3つ目の写真は計測中。心拍センサー (外部) と表示されます。
- 記録のアップロードが速い
きちんと計測して比較した訳ではありませんが、Garmin よりもアップロードが速いのを感じます。
練習後は早くスマホアプリでログを見たいですよね。この速さは結構快適です。
そういや Garmin は 2020年にサイバー攻撃を食らって数日間全くシステムが使えない状況になりましたね。
COROS にはそうならないようきちんと対策してほしい。
- カスタムのトレーニングメニューが作れる
インターバル、ビルドアップ、レスト、の時間・ペース・パワーを自由に指定することができます。
スマホアプリで作成し、COROSウォッチに送信します。便利。
- TrainingPeaks、Strava、AppleWatch に自動連携できる
COROS の練習記録を TrainingPeaks、Strava、AppleWatch に自動アップロードできます。
特に TSS で練習の質・量、疲労度を管理している私としては、TrainingPeaks に自動連携できるのはありがたい!
というか、これができるのが COROS PACE3 購入の決め手でした。
- サポートのメール回答が早い
不明点をサポートにメール送ると、結構早く回答を返してくれます。
日本語もOK。
COROSは日本でそれほど普及していないので、すごく助かります。
COROS の難点
- 情報が少ない
前述のとおり、情報が少ないです。
でも公式のサポートにメールで問い合わせるときちんと日本語で回答してくれるのであまり問題ありません。
- ANT+ 非対応
Bluetooth は対応しているのですが、ANT+ は非対応です。
それまで使っていたスピードセンサー/ケイデンスセンサーの Garmin GSC10 が使えなくなってしまい、買い直しとなってしまいました。
- Zwift、MyWhoosh と自動連携できない
大半のトライアスリートが使っているであろう Zwift、また同種で無料!の MyWhoosh、どちらも自動アップロードしてくれません。
COROS としては連携したいはずなので、Zwift が許可してないんですかね…。
手動で連携することは可能です。
MyWhoosh→COROSのやり方はこちらの記事で紹介しております。
COROS はトライアスロンに十分使える!
以上より、私は COROS PACE3 はトライアスロンの練習・レースで十分使えるものだと思っています。
折からの物価高・円安と様々な機能追加で、Garmin が本当に高くなりました。
初めてのスマートウォッチデビューの方、買替検討の方、COROS を検討してみてはいかがでしょうか。
バンドはシリコンとナイロンを選択、カラーは8種類もあります!
外部心拍計で私が使っているのはこちら。信頼の Wahoo。
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