調整期間のテーパリング: ザトペック効果

トレーニング理論

海外Ironman・国内4大ロング全完走の管理人がお届けします

レースに出る上で調整は欠かせません。
調整期間は練習を減らし(テーパリング / tapering)、能力を最大限に発揮する(ピーキング / peaking) ようにします。

ただそれを知ってても、練習不足から来る不安や物足りなさからつい普段と同じ練習量をこなしてしまう方もいると思います。

そんなあなたに ザトペック効果 / zatopek effect の話を。

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調整期間

レース2-3週前から頻度と強度を変えずに練習量を落とすのが一般的です。疲労を抜きつつ体力を維持し、またレース直前の怪我のリスクを減らすのが目的です。

スイムはもう少し調整期間が短くても良いという説もあります。怪我のリスクが少ないからかも知れません。私もレース前はスイムの頻度を増やしてます。

ただそれを知ってても、練習不足から来る不安や物足りなさからつい普段と同じ練習量をこなしてしまう方もいると思います。

ザトペック効果 / zatopek effect

エミール・ザトペック(Emil Zátopek) はインターバルトレーニングを世に知らしめた人で、1952年に5000m、10000m、マラソンで金メダルを取ったレジェンドです。

そんなザトペックですが、5000mと10000mの重要なレースの前に病気で数日入院してしまいました。そしてレース2日前に退院。

その結果、何と自身の過去4年間で最高のタイムを出して優勝。そしてどちらの距離も当時の世界記録に次ぐタイムでした。
意図せずしてテーパリングが行われたんですね。

高強度のインターバルトレーニングとレース前のテーパリング。どちらも当時は画期的だったことでしょう。
ザトペック、偉大ですね。

勇気をもって練習量を減らそう!

私の考えとしては、レースは思いっきり楽しみたい、そのためには疲労ゼロで臨みたい、というのがあります。
入賞を狙うレベルであればその辺りをギリギリまで調整するのでしょうが、自分はそのレベルなのか?を問うと、そうでもないなと。

あなたはいかがでしょうか。

という訳で、調整期間は勇気を持って練習を減らしていきましょう!

疲労度を数値化した TSB:Training Stress Balance についての解説はこちら。

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