2023/7/16に開催された 第41回皆生トライアスロン大会に参加し、完走しました。
4年ぶりにスイム3km バイク140km ラン40kmに戻り、酷暑のため過去最低の完走率67%を叩き出しました。
933名中、時間内完走 626名、TOV (タイムオーバー) 7名、DNF (棄権・足切り) 291名、DSQ (失格) 9名。
大変厳しいレースでしたが、今回も上位20%台に入ることができました。
※その他、ロングの大会に参戦した時の記事のリンクを載せておきます。
皆生に参加するにあたり気をつけること
これでアイアンマン、宮古島、長崎五島、佐渡、皆生、ロングディスタンスのレース全て完走となりましたが、皆生に参加するにあたり気をつけることを最初にまとめておきます。
- 宿・飛行機を予約してから、レースに申し込む
皆生に限った話ではないですが、安くて良い宿や飛行機はすぐ埋まります。
いつまでキャンセル無料なのか確認した上で、まずは宿・飛行機をおさえましょう。
レース申込はその後です。 - 現地での過ごし方を考えておく
アイアンマンは海外、他の国内3つは離島。ですが皆生は空港からも近く、結構早く到着します。
私は時間を持て余してしまいました。 - バイクで登坂の練習をしておく
バイクコースは、トライアスロンとしてはアップダウンがキツいです。
他の国内ロングのレースと比較してみました。
- 暑熱順化をしておく
梅雨明けに灼熱のレースとなるので、しっかりと暑熱順化をしておきましょう。 - バイクのチェックインはレース当日
土曜昼ではありません。これも現地での過ごし方に影響しますね。 - トランジションエリアのバイクには何も着けてはいけない
皆生では、バイクの下にシューズを置いたりバイクにヘルメットを引っ掛けたりしているとペナルティとしてタイムが加算されてしまいます。
きちんと競技説明を読んで、全て袋に入れておきましょう。 - バイク用ライトを持参
レース後、夜間にバイクに乗ってホテルへ戻ることになります。ライト必須です。 - 日焼け止めはきちんと塗る
真夏のロングディスタンスです。他のレースのノリでまあいいやで日焼け止めを塗るのを怠ると、日焼け部分がレース中に痛くなり、レース後も日焼け(もはや火傷)に悩まされます。
そしてホクロやシミが激増し、一生ついて回ります。
私を反面教師にしてください…。
- ゴール地点に運んでもらう袋に 1000円とスマホを入れておく
ゴール後にパネルの前で写真撮影ができます。自分のスマホを渡せばそれでも撮ってくれます。
またここには有料の食事エリアがあります。現金のみ使用可能なので、千円札を用意しておきましょう。
レースの距離・当日の天気
2023年大会は、スイム3km、バイク140km、ラン40km
制限時間は 14:30
当日の天気は終日晴れで猛暑、とにかくバイクコースのアップダウンがキツかったです。
レースへ向けた練習・準備
昨年12月から 3カ月弱という短い期間でマラソンでPBを狙おうとしたのですが、急仕上げの練習に脚力が追い付かず違和感が出てしまい、そのままレースに出たら故障をしてしまいました。
徒歩の衝撃でも右脚の付け根から太ももにかけて痛みが出てしまうようになりました。
ラン:怪我を治すためほぼジョグ
マラソン後に10日間リカバリー期間を設け、そこから脚の怪我を抱えたまま 18週間 = 4か月ちょいで皆生のレースに出れるようにする必要がありました。
そこで今回は脚の怪我が治るまでランはジョグペース、治ってからも再発せぬよう、ジョグの間に数キロだけスピードを上げるとか、緩めのビルドアップ走とか、その程度にしました。
その代わりにスイムとバイクは意識して強度を上げました。
スイム:強度と頻度をアップ
今まではレースが近づいてくると 3000mをひたすら泳ぐとかをよくやってましたが、今回は最後までサークル練習を中心にやりました。
あと、それまでは週1.5回くらいのスイム練習を、週2回にしました。
お陰で皆生では3種目の中で一番順位が良かったです。昔はスイムが足を引っ張ってたのに、変わるものですね。
バイク:基礎期に Zwift の Gran Fondo
また、バイクでは基礎期に Zwift の中級者向けプラン Gran Fondo に取り組みました。
以前、宮古に出る前に Build Me Up というこれまた中級者向けプランがあり、ハードでしたがバイク強化することができました。
今回もバイク強化を狙ってこの Gran Fondo をチョイスしました。
これがまた私にはハードで、完走できず星がつかなかった長時間ワークアウトも幾つかあり、免疫力が落ちてヘルペスや風邪が出たりしましたが、頑張って Gran Fondo を終わらせました。
そこからレースまで8週間あり、あとは週末の屋外ライドをメインに、Zwiftのレースやグループライドに参加してました。
テーパリング
今回はテーパリング期にあまり練習量を落とさないことを考えてました。
昨年9月の佐渡ロングではテーパリング期にもう少し練習しても良かったかなという感覚があったからです。佐渡のレース当日朝は TSB = 32 でした。
TSB は調子の良さを表します。解説はコチラ。
そこでレース2週間前まで練習量を落とさなかったら 足底筋膜炎の兆候が出てしまい、さすがに練習量・頻度を落としたら、レース当日は TSB = 27 になりました。
今回 TSB = 20 くらいを狙ってたんですけどね。
私にとってはレース時の TSB は 30前後くらいがいいのかも知れません。
バイクをプチオーバーホール
今回はこれだけ色んなものを購入したり交換したりして、ちょっとしたオーバーホールになりました。
これに加えて、チェーンやスプロケの洗浄も行いました。
- レース 3カ月前にエアロバーをオーバートルク (締めつけ過ぎ) で壊してしまい交換。
- レース 5週間前にタイヤドライブのローラーでのパンクが短期間に発生しキレてダイレクトドライブの NOZA S を購入。
- レース 1カ月前にペダルレンチを購入してペダルに挟まったゴミを除去。
- レース 1カ月前にヘッドセットのベアリングが壊れてしまい交換。
- レース 4週間前にチェーン伸びすぎてギアが入らなくなり交換。
ダイレクトドライブ NOZA S、すごく快適です。衝動買いだったけど大正解でした。
記事も書いてます。
宿と飛行機の予約
過去、レースに申込 → 当選 → 宿、の順番に予約しようとして、当選後には既に便利な宿が埋まっている、という失敗をいつも繰り返してました。
ただ私は幸運で、その度に一緒にレースに申し込んだ友人の紹介のお陰で、スタート・ゴールに近い超便利な宿に泊まれてました。
今回の皆生は私独りでの参加だったので、同じ轍を踏まないよう、年初からまず宿をおさえてから皆生に申し込むようにしました。
皆生の当選が決まったので SNS にそれを書いたら、五島の宿の大部屋で一緒に雑魚寝して友人になった方も参戦すると連絡をいただきました。しかも彼は今回で皆生 4回目。
これはもうずっと一緒に行動させてもらおうと思い、彼が泊まるビジネスホテルの予約状況をチェック。すると喫煙室だけ空いている。
少し悩みましたが、その部屋を予約し、それまでおさえてたホテルの予約はキャンセルしました。
結局いつもと同じ展開でした…。
この時に、彼にすぐ飛行機を抑えた方がよいとアドバイスをいただき、ANAを予約。そうしたら彼のチケット代よりも 1万円ほど高くなりました。
ただ、もっとゆっくり構えてたらもっと高額になっていたかも知れません。
という訳で皆さん、宿や飛行機を予約してからレースに申し込むようにしましょう。
現地での過ごし方
金曜日 現地入り&プチ観光
朝イチから飛行機で米子空港まで行き、そこからリムジンバスでホテルのある米子駅へ11時過ぎに到着。
はっきりいって米子駅に行くの早すぎでした。時間が結構余ってしまいました。
後から思えば、米子空港からホテルに行く前に水木しげる記念館に寄れば良かったです。
宮古は 羽田→那覇→宮古と飛行機を2本乗り継ぎました。
五島は 飛行機→バス→船と乗り継ぎました。
佐渡は 新幹線→船→バスと乗り継ぎました。
それに比べて、皆生は飛行機1本のみ。しかもそれほど長距離ではない。
もっと遅い時間のフライトにしても良かった、と反省。
米子駅の近くの芭蕉庵というお店でとんかつ定食を食べ、ホテルに行きバイクを組み、それでもまだチェックインまで時間が余ったので、米子城址まで徒歩移動で観光し(小雨のためバイク移動は控えました)、16時にホテルに戻りようやくチェックインできました。
喫煙フロアの喫煙室、タバコの臭いがキツい…。
でもしばらくすると慣れます。慣れてしまう自分もイヤ…。
部屋で荷物整理して、イオンに行ってカレー王国という店でカレー食べて、部屋に戻って適当にスマホいじって時間を潰して就寝。
土曜日。
土曜日 バイク試走
金曜夜に皆生に来た友人と一緒にホテルで朝食。
その後、彼がバイクを組んでるのを見てました。
彼は非常に速く、五島のレースでは世界選手権のスロット獲ってました。
そんな彼のバイクはもちろん TTで、電動変速、ディスクブレーキ、有名ブランドのホイールと、その実力にふさわしいスペックでした。
ただ、とあるパーツが見つからないため組み立て完了できず、私1人でバイク点検を兼ねて皆生のスイムエリアまで往復。エアロバーの角度調整等を行いました。
しかし暑い! 明日は厳しい戦いになるのは間違いない。
持参したポンプできちんとエアが入らなかったので、帰路に地元の自転車屋に寄ってエアポンプを貸していただきました。ひむら自転車に感謝!
ホテルに戻り、友人と一緒に大連という中華料理屋で昼食をとり(すごいボリュームでした!)、駅近くの BIG SHIP に移動して競技説明会に参加。
そこで Zwift 国内最大級チームの JETT の皆さんとご挨拶。
その友人は JETT が JETT と呼ばれる前からのコアメンバーでした。
話の内容から皆さん友人と同レベルらしい。そのうちの1人は昨年佐渡A総合優勝者!さすが JETT。
あと友人は Ceepo 田中社長から、見つからないパーツを受け取ってました。
田中さんはトライアスロンのロングディスタンスの大会に行けばだいたい出店してます。
そこで午前中に田中さんに相談したら、知り合いのバイクショップの方がそのパーツを皆生に持ってきていて、田中さん経由で売ってくれたそうです。
彼のバイクは Ceepo じゃないのに。すごいコミュニケーション能力。
一旦ホテルへ戻り少し休憩。そしてまたホテルを出てイオンに行き四六時中という店で夕食。
帰りにコンビニで日曜の朝食を買って、最終チェックを行って就寝。
日曜日 レース
4時過ぎにホテルを出て、ウェットスーツやらシューズやらをリュックに詰め込み、それを背負ってバイクに乗って、スタート地点へ移動。
そう、皆生のバイクのチェックインはレース当日朝に行われます。ロングでレース当日にバイクチェックインなのは初めてでした。
当然、帰りもバイク移動になります。相当速い人でない限り夜間走行となるので、ライトは持っていきましょう。
信号で止まる毎に他のホテルからレースへ向かうトライアスリートが集まるので、どんどん集団ができて面白かったです。
現地に着いて、バイクをラックに引っ掛けて、トランジション用の袋2つを所定の場所に吊るして、ゴール後の袋1つをトラックに積んでもらい、大リュックを体育館に置いておきました。
事前に友人から、ゴール地点には有料の食事もあるから1,000円ほど持っておくといいよ、と教えて貰っていたので、ジップロックに千円札入れたのをトラックに積む袋に放り込んでおきました。
なお、バイクにスマホを設置したりヘルメットを引っ掛けたりしていると、ペナルティでタイムをプラスされてしまいます。参加する際はご注意を!
次のページでは、レースの内容を書いてます。
コメント